ライン登録でパリでの修行生活の様々な情報をお届けします。
大人になったからわかる挑戦する事への楽しさ
最初に渡仏したのは、25歳の時。
大手製パン会社に勤めていた私は、入社3年目に突入したある日、上司に『フランスに行くために2ヶ月、休暇が欲しい』と言いました。
本場のフランスのパンを見てみたい。
そんな漠然とした思いで訪れたパリ。わかる言葉はBonjour (こんにちは) Merci(ありがとう)それだけ。知り合いも居ない。言葉もわからない。海外なんてゆう恐ろしい所に出たのも初めて。
唯一、私に出来るフランス人とのコミュニケーションはパンを作る事だけでした。
【私とフランスを繋いだのはパン作り】
2ヶ月の休暇が終わり、元の生活に戻った私は何故か日本に居心地の悪さを感じました。『私が居るべき所はココではない』あの頃の私は常にそんな風に思っていました。
もう一度フランスに行こう。フランスのパン屋で働こう!
そう決意しました。
それからフランス語を必死に勉強し、お金を貯め、周りの人達に理解をしてもらうのに1年の月日を要しましたが、その甲斐あり今は、念願叶いずっと憧れていたあの場所でパン職人として働いています。
【苦戦したフランスでの就職活動】
日本人がフランスのパン屋で働きたいと思った時、パン屋を2つの分類に分けて就職先を探します。
日仏経営のパン屋 と 仏経営のパン屋
日仏経営とは…日本人とフランス人が共に出資をし立ち上げた会社です。(例えば、奥さんが日本人で旦那さんはフランス人、2人でお店をしている場合などです。)
《メリット》
- 言葉が不慣れな場合、契約や給与、休暇の交渉が確実に行える。
- フランスの製パン技術を日本語で学ぶ事が出来る。
- 日々の生活の中で困った時に助けてもらえる。
- 仕事に対しての価値観を理解してもらいやすい。
《デメリット》
- 日本語にばかりに頼りフランス語が上達しない。
- 職人は8割日本人の為フランスに馴染むのに時間が掛かる。
仏経営とは…フランス人のみで経営されているお店
《メリット》
- フランス人しかいないので語学上達が早い。
- フランス人の働き方、価値観を学べる
- フランス人の友達がたくさん出来る
- 伝統的なパンの製法を学ぶ事も出来る
《デメリット》
- 契約や給与、期間などが曖昧になりやすい
- 言葉が不慣れな場合、質問したいが細かい事が聞けない
- ノワール(給与が出さない会社)に引っかかる事がある。
私は結果的には仏経営のお店に就職しました。どちらがいいという事ではありません。1番大切なのは『どんなパンを学びたいか』だと思います。自分に合ったお店を探す事が、成長に繋がり、有意義なフランス生活を送れる事に繋がると思います。
【言葉の壁】
1年間、独学でフランス語の勉強をしてから渡仏したのですが、最初の1か月はフランス人が話す言葉を聞き取る事は出来ませんでした。身振りや手振り、絵を書いて伝えてもらったり伝えた事もありました。徐々に耳もなれ、日々の積み重ねのおかげで少しづつ話せるようになりました。
大切なのは、『伝えたいとゆう気持ち』です。
それさえ、あればどーにかなるものですよ。
ちなみに、私は『独学でフランス語を勉強した』と言いましたが、形式には週に数回テキストで送られてくるフランス語学習をしていました。日本で働いていた頃は忙しい日々の中でフランス語教室に通う時間などなかったので、メールでテキストや動画が送られてくるこの学習が効率的でなおかつ、効果的でした。
【勤務時間】
フランスでは労働時間が週に35時間と決められています。この基準を超えないようにパン屋では(数名で回しているお店)、二勤交代制がとられています。
Aさん AM4:00〜12:00 (午前番)
- 前日に)仕込み、オーバーナイトさせたハードパン(pain special)生地を分割、成形、焼成。
- バケットの仕込み
- その日の分のバケット焼成
Bさん 12:00〜PM20:00(午後番)
- 次の日のハードパン(pain special)の仕込み
- その日のバケット焼成
- 厨房の掃除
私は、現在午後番を担当しているため、12時〜20時の勤務をしています。出勤は2分前、退勤後は5分以内にはお店を出ています。仕事は仕事、プライベートはプライベートときっちり分けているあたりが、私の好きなフランスらしさを感じます。
【給与】
私と会社との契約では、
週35時間 週休2日で1ヶ月働いた場合
BRUT(総支給額) 1805€(216,000円)
基本給に年齢給、能力給がプラスされた金額
NET(手取り額) 1480€(177,000円)
交通費は半額支給されます。
【家賃・生活費】
今住んでいる家は
16区 パリ屈指の高級住宅街
家賃1ヶ月450€
7階 屋根裏部屋 9平米 約6畳 (昔はお手伝いさんが寝泊まりするための部屋だったそうです)ネズミも出ます。そのネズミがいつか私に綺麗なドレスを作ってくれ、貧しい私を王子様が迎えに来てくれる。そんな妄想をするには打って付けの部屋です。笑
生活費
給与 1500€
《絶対必要費用》
家賃 450€ 光熱費25€ 交通費75€ 携帯費 20€
《残金》930€(10万)
お昼ご飯は職場で賄いがあるため、仕事に行く日は、食費にお金が掛かる事はありません。残金の10万は貯金に回したり、友人との会食費などに使っています。ですので、生活に困る事はありません。休みの日にはフランスの近くの国へ旅行に行く事も可能です。
『パン職人の給与は少ないし、フランスは物価が高いから生活が出来ない』と思う方もいるかもしれないが、贅沢さえしなければ十分、旅行に行ったり、パリのビストロへディナーに行ったり、カフェでゆっくり自分の時間を過ごしたり、と楽しむことが出来るのです。
こんにちは。
今年新卒で工場勤務をしている22歳の者です。
自分も全く同じことをやりたいなと思っていてこのサイトを見つけました。
いきなり失礼かとは思いますが、ブログ主さんはどうやってきたのか色々と聞きたいことがあります。
良ければ、教えていただきたいです。
よろしくお願いします
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お問い合わせありがとうございます。
サイト見ていただき嬉しいです^^
私は今は日本でパンの情報誌をつくる仕事をしていますが、昨年までパリのパン屋さんで働いていました。
ワーキングホリデービザを取り渡航してから働かせてもらえるお店を探しましたよ。語学は日本で独学で勉強し、フランスに渡ってからは二カ月語学学校に通いました。
MIX B というサイトがあり、そこはフランスにいる日本人の掲示板であり求人や家の貸し借りなどが載っています。見てみてください^^
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ご返信ありがとうございます!!
まだパンのこと何も分からないんですが、叔父がパン屋をやってるところみてすごくやってみたくなりました。
すごく単純な理由ですが、ブログ主さんの投稿みたり、現場を見たらこれだって感じがしました!
修行もしっかり積んで行こうと思うのですがどうですかね?
あと、必要な費用はどのくらいでしょうか?
シビアに聞かせてもらえると嬉しいです。
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